小説家になろう
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第53回 (2018.01.09)

彼女が本命、私は巻き込まれ?
でも、優しい人と出会えました。


異世界巻き込まれてみた。

汐琉

物語

図書館に行く予定だった少女、柊星は、
同級生で学校一の美少女、高坂詩織と、
擦れ違って挨拶を交わした瞬間、
足下がぐにゃりと歪んだように感じ、
そのまま意識を失った。

意識を取り戻した星と詩織は、
きらきらとした欧米系の顔立ちで、
明るい髪色の集団に囲まれていた。

詩織がその集団と会話しているのを
俯きながら聞いていた星は、
ここは異世界で、
詩織は『世界の愛し子』と呼ばれる、
異世界に愛され、選ばれた者だと理解した。

召喚の成功に喜ぶ集団と、
『世界の愛し子』として認知され、
優越感に浸る詩織をよそに、
ただ召喚に巻き込まれただけの星は放置され、
今いる森からどうやって抜ければよいのか、
そもそも元の世界に帰れるのかと、
考えを張り巡らせるうちに、
いつの間にか、その集団と詩織は消えていた。


一人になった星は街道へ抜けようと、
森の中を歩いている途中、
額に水晶のような輝きの鉱石を持つ、
水晶ウサギと遭遇する。

星が水晶ウサギと戯れていると、
突然、ウサギの動きが変化する。
そして、クマのような巨大で狂暴そうな獣が
近づいてくることに気づいた。

水晶ウサギが星を守ろうとするものの、
絶体絶命の状況に陥るが、
横から突然飛び出してきた獅子と、
青年・ノウルに助けられ、事なきを得た。


ノウルは魔術師で、薬の材料調達のために
たまたま森へ来ていたところだった。
しかし、星は助けられたことをよそに、
獅子に怪我がないかと心配したり、
ノウルのかっこよさに言及するなど
天真爛漫な対応をした。

その後、現在の状況を再認識した星は、
変な人だと思われないように、
必死に異世界から来たことを隠そうとするが、
ノウルの問い詰めに耐えられず、
異世界人である事を告白してしまう。

しかし、ノウルは『世界の愛し子』のことや、
巻き込まれて召喚される事例がある事を知っており、
その事に安堵した星は、泣き始め、
そのまま睡魔に襲われて眠りについた。


星を気に入ったノウルは、
知り合いの、娼館の主人をしているアウラの家へ、
彼女を連れて行った。

アウラの家で目を覚ました星は、
水晶ウサギがそばにいることに気づく。
そしてすぐに、
ノウルとアウラが部屋に入ってきた。

ここが娼館と聞いた星は、
売られるのではと勘違いしていたが、
ノウルは、アウラは友人だという事と、
星の服を選びに来たと説明をし、
星は、アウラに服を見たててもらった。

代金はノウルが立て替え、
「これから一緒に住むから気にしなくて良い」
と言われた星は、初めは躊躇していたが、
ノウルの屋敷には本がたくさんあると聞き、
本が好きな星は、一緒に住みたいと即答した。


二人と一匹は、
街外れにあるノウルの屋敷に辿り着く。

星は、ノウルに部屋や書斎を案内されたりしつつ、
ついてきた水晶ウサギと一緒に、ゆっくり過ごしていた。

しかし、『世界の愛し子』についての会話が出ると、
どうせ拾うなら、『世界の愛し子』が良かったと、
ノウルに思われていないかと不安になり、
つい口にしてしまう。

しかし、ノウルから、
『世界の愛し子』には興味がないことや、
星と奇跡的に出会えた事を、
素晴らしいと感じていると聞き、
星は、恥ずかしさと幸せを強く感じた。


『世界の愛し子』として召喚され、
周囲から崇め奉られる詩織とは対照的に、
優しい人々に囲まれた、
星の異世界生活が始まる。

登場人物
柊星
綺麗な黒髪を持つ少女。
人見知りだが、天真爛漫で優しい性格。
料理が得意で、家事能力全般が高い。

表情の変化が乏しいが、
親しい人間の前では、
瞳の動きや仕草に、感情が表れる。

『世界の愛し子』召喚に巻き込まれる形で、
異世界に召喚され、放置されてしまい、
森をさまよっている時、偶然ノウルに助けられ、
一緒に住む事となる。

普通の生活を始めたにも関わらず、
過去の『世界の愛し子』が遺したものを見つけたり、
今の愛し子についての話を聞く機会があったりと、
縁がある事に戸惑い、微妙な感情を抱いている。

ノウル・ティーラ―
綺麗な声で高い身長を持つ男性。
顔は綺麗系ワイルドで澄んだ紫の瞳をしている。

魔術師の筆頭で、歴代の筆頭の中でも最年少。
名門と呼ばれる家に産まれ、
魔術と剣、どちらの才能にも恵まれており、
多種の使い魔も従えている。

肩書きに惹かれ、
取り入ろうとしてくる者ばかりな事に
辟易していたところ、
そういう打算的な所が全くない星と出会い、
気に入り、一緒に住む事にした。

星に付添っている水晶うさぎに嫌われており、
蹴られたり、無視されることがある。

アウラ
豊かな胸を持つ美女。
娼館の主人で風格がある。

10年近く前、一娼婦だった頃、
女性の誘いを断り続け、
「男色家ではないか?」という噂がたっていたノウルに、
噂を消し去る為にあてがわれ、出会う。

その後友人となり、
ノウルのおかげで借金を完済し、
自分の娼館も持たせてもらっている。

星の言葉に一喜一憂し、
表情を変えまくるノウルの姿を見て、
今までと違う反応を喜んでいる。

高坂詩織
星の通っていた学校一の美少女。
計算高い仕草や表情が得意。

『世界の愛し子』として召喚された時、
巻き込まれた星は、他人のふりをして放置し、
選ばれた優越感に浸っていた。

現在は城に住み、周囲から崇め奉られており、
専用の侍女が4人、護衛の騎士が1人ついている。

水晶ウサギ(ラビ)
星が森の中で出会った水晶ウサギ。

出会ったばかりにも関わらず、
星を守る為、
自分より大きな獣と戦おうとするなど、
勇敢な性格。

一般的な水晶ウサギより体長が大きく、
茶色の毛皮を持っており、
額に水晶のような輝きの鉱石がある。

勘が鋭くて頭も良く、
ノウルや星の言っている言葉の、
真意が理解できている。


作品を読む

今回の調査対象者
調査期間:2017/12/11~2017/12/24
性別:女性
年齢:40~59歳
好きな作品ジャンル:強能力で平凡生活
上記コンテンツは、株式会社博報堂DYデジタルが保有する調査パネルデータの分析結果をもとに、対象者によく読まれている作品をピックアップし、紹介しています。

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