小説家になろう
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第52回 (2017.12.26)

休日限定で異世界を大冒険。
偉大な勇者である、祖父を目指します。


ハイエルフと行く異世界の旅

めたるぞんび

物語

主人公の瑛斗は幼い頃、
祖父の瑛吉から子守唄代わりに、
お伽噺のような勇者の冒険譚を聞かされて育った。

瑛吉は戦時中、裏山に防空壕を作っている途中に、
異世界へと通じるトンネルを掘り当て、
戦後は畑仕事の傍ら、
トンネル先の異世界で大冒険を繰り広げた。
異世界で「魔王」を討ち倒した後は、
「勇者」と呼ばれ讃えられたという。

そんな瑛吉に憧れを抱いた瑛斗は、
瑛吉のような勇者になるために、
体を鍛え、知識を蓄えていった。

瑛斗が13歳の誕生日を迎えた頃、
瑛吉から、
「16歳になったら異世界に行ってよい」と許可を得る。

しかしこの年、瑛吉が亡くなり、
瑛斗は悲しみつつも努力を重ね、
約束を守り、16歳になった日の朝、
憧れだった異世界へと続くトンネルをくぐった。


異世界では様々な出来事と出会いがあり、
行き来するようになって半年が過ぎたある日、
知り合いの一人、
瑛吉と共に世界を救った六英雄の一人で、
金髪碧眼のハイエルフであるアーデライードに、
「遅い!」と怒られてしまう。

両親との約束で、
休日しか異世界へ来られない瑛斗に
不満を持つアーデライードは、
酒場兼宿屋の『悠久の蒼森亭』へ瑛斗を連れていく。

「学校と私、どっちが大事なのか」
と詰問された瑛斗は、
春休み中は一緒にいることを約束した。


その後、瑛斗はアーデライードに、
異世界で日本語が共通語となっているのは、
瑛吉の影響であることを教えられる。

瑛吉は魔王を討ち倒したほかに、
『農業改革』や『治水改革』など、
環境に大革命をもたらしており、
人々は瑛吉から教えを請うために、
こぞって日本語を覚えたのだという。

瑛吉の偉業を熱く語るアーデライードの様子に、
彼の一番の理解者は彼女なのではないかと考える。


また、『悠久の蒼森亭』は、
仲が悪い人類と亜人類が、
共存できるように瑛吉が願った結果、
それぞれの種族が協力してできたものだと知る。

由来を知った瑛斗は、
内部を見渡して感慨に浸り、
この半年間のことを、思い返した。

異世界に来た当初、出会ったアーデライードより、
まずは生き残るための修業をすべきと言われ、
冒険は一切させて貰えずにいた。

しかし、今思えば、彼女の導きがなければ、
異世界で路頭に迷っていたと考えた瑛斗は、
彼女と出会えた幸運は、
天国の瑛吉のおかげかもしれないと感じつつ、
修行をつけてくれたアーデライードにも、
感謝の言葉を伝えた。


春休みになり、
瑛斗はアーデライードとの約束を守るため、
異世界で長期滞在を始め、
隣街の古都エーデルへ遠出することを決めた。

旅立ちから三日目、
瑛斗たちはエーデルに向かう途中に、
複数の冒険者が怪我をしているのを発見する。

瑛斗は冒険者たちにすばやく応急処置を施すが、
いつの間にかゴブリンの群れに囲まれてしまい、
戦闘になる。

瑛斗は初の戦闘ながら、片手半剣を使いこなし、
ゴブリンの群れをあっという間に倒した。


エーデルに着いた瑛斗は、
先ほど助けた冒険者の一人である少女、
チルダに呼び止められ、
冒険者ギルドで依頼されたクエストを、
手伝って欲しいと頼まれる。

なかなかチルダと馬が合わない
アーデライードをよそに、
依頼内容を聞いた瑛斗は、
瑛吉も通った道であるとして、
チルダのクエストを手伝うことに決めた。

登場人物
後藤瑛斗
高校2年生の男子。16歳。
学校があるため、休日しか異世界には行けない。

誕生日は九月八日で
アーデライードと同じ。

畑仕事の傍ら、異世界へ行っては、
大冒険を繰り広げていた『勇者』である
祖父の瑛吉に憧れている。

異世界へ足を踏み入れた後、
アーデライードから半年間、
剣や魔法、体術などの稽古を受けた。

戦闘では自分の背丈ほどある
超重量な片手半剣を
武器として使用する。

手際良く応急処置をしたり
自炊ができるなど生活力がある。

努力家で真面目で正直な性格だが、
恋愛に対しては鈍感。

アーデライード
超絶美少女のハイエルフで、
瑛吉と共に世界を救った六英雄の一人。

見た目は中学生のようだが、
実年齢は80歳は軽く超えている。

言語学の天才児と称されていたが、
16歳の時、閉鎖的だった故郷の森を飛び出して、
研究者として旅をしていた過去を持つ。

我儘で悪戯好き。
瑛吉や瑛斗に好意を抱いているが、
それを必死に隠そうとするなど、
素直ではないツンデレな性格。

精霊使い最高峰の召喚術や、
高位精霊魔法を使うなど実力は非常に高く、
瑛斗の師匠的な存在として彼を見守っている。

瑛斗には「アデリィ」、
チルダには「アデル」の愛称で呼ばせている。

後藤瑛吉
日焼けした大きな身体の男性。
瑛斗の祖父で、瑛斗が13歳の時に他界した。

「ちょっと異世界へ行ってくる」と、
近所を散歩するかのような口ぶりで
異世界へと行っていたが、
周囲の人々からは、
畑仕事に精を出していると思われていた。

異世界においては、
『世界を救った勇者ゴトー』として、
今も伝説として語られる英雄。

チルダ・ベケット
傭兵団出身の少女戦士で、
ギルド所属の冒険者。

歳は瑛斗と同じくらいで、
凛とした光を灯す瞳に、
赤髪で長めの緩やかなショートボブが印象的。

使い込まれているが、
よく手入れの行き届いた防具を付け、
幅広剣(ブロードソード)を武器としている。

屠殺業を生業とする父子家庭の肉屋の娘で、
比較的裕福な家柄だったが、
13歳になろうかという頃、父を流行り病で亡くし、
親戚たちに財産や土地、店舗を奪われ、
嫌気が差して故郷を飛び出した。

オークの群れの襲撃から商隊を守るために、
討伐の依頼を受けたものの失敗に終わり、
必死に逃げていたところを、
瑛斗とアーデライードに助けられる。


作品を読む

今回の調査対象者
調査期間:2017/11/13~2017/11/26
性別:男性
年齢:30~59歳
好きな作品ジャンル:新しい生活 系
上記コンテンツは、株式会社博報堂DYデジタルが保有する調査パネルデータの分析結果をもとに、対象者によく読まれている作品をピックアップし、紹介しています。

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